第3回TAMAとことん討論会

〜リサイクルで減らそう!多摩のごみ〜

開催概要  プログラム  分科会紹介   アピール文


開催日時:1995年10月28日(土)・29日(日)

会  場:安田生命教育センター

主  催:第3回TAMAとことん討論会実行委員会

     (東京・多摩リサイクル市民連邦、(財)東京市町村自治調査会)

後  援:東京都清掃局、東京都市長会、東京都町村会、東京都市町村清掃協議会、

      調布市、調布市教育委員会、調布市消費者団体連合会

協  賛:多数

参加者数:

内  容:以下参照 

 

「とことん討論会」プログラム

−10月28日(土)−

12:00 受付

13:00 開会

       ◆主催者あいさつ

        寄本 勝美(第3回TAMAとことん討論会実行委員長)

       ◆来賓あいさつ

        吉尾 勝征(調布市長)

        安間 謙臣(東京都清掃局環境指導部長)

13:20 リレー講演

       ◆「燃やさない」ごみ処理とは

        酒井 信一(信州大学農学部教授)

       ◆容器包装リサイクル法について

        中村 秀一(厚生省生活衛生局水道環境部計画課長)

       ◆資源化率20%と調布方式

        門傅 義男(調布市クリーンセンター副主幹)

       ◆暮らしの中のごみ問題とリサイクル

        河本美代子(廃棄物学会会員)

15:40 分科会(第1部)

18:00 交流会

19:40 分科会(第2部)

21:30 終了

       ◆ビデオ上映会

       ◆「調布アピール」宣言の原案作成と「G・O・M・I第5号」の配布に向けて朝まで討論!!

−10月29日(日)−

 9:00 全体会

       ◆東京・多摩リサイクル市民連邦のあゆみ

       ◆分科会からの報告

       ◆講演「なぜ広域的市民団体が必要か」

        寄本 勝美(早稲田大学政治経済学部教授)

       ◆全体討論

       ◆「調布アピールについて討論

       ◆「調布アピール」宣言

12:00 閉会のあいさつ

12:10 終了

 

「とことん討論会」分科会の紹介

第1分科会<容器包装リサイクル法を考える−市民・行政・事業者の役割とは−>

新法はごみの発生源抑制の視点に欠ける。しかし、その目的はリサイクルしづらい商品やコスト面で不利なものを減らし、リサイクル化しやすい環境をつくることにある。この制度の良い点を活かしていかなければならない。調布アピールでは第1分科会の議論をふまえ、「余分な容器包装を使わないために、身近なショッピングスタイルを見直し、流通システムをかえていこう」というアクションプランが掲げられた。

第2分科会<リサイクルとこどもたち−学校と地域の連携−>

こどもは学校と地域社会を結んでいる。こどもたちが生活する学校と家庭、地域社会での環境教育では、『こづくり』が大切だ。この立場から、環境学習がより進むために、こどもたちに、具体的な「しかけ」をつくっていこう!それをリサイクル市民連邦などが手掛け、新しい活動の一歩としてみてはどうだろうか。

第3分科会<「燃やす」から「燃やさない」へ−処理システムの今後を考える−>

日本におけるダイオキシン発生量の83%は、都市焼却炉(ごみ焼却)に起因している、研究報告されている。水俣公害で苦い経験をもつことから、行政は市民の意見に耳を傾けられないのか。ごみの組成は、重量で生ごみ40%、かさでは70%がプラスチック類である。「生ごみ」は土に戻す、「可燃ごみ」は固形燃料化、「廃プラスチック」はナフカに戻す、など慣習化された焼却・埋め立て方式にたいして清掃工場のあり方を問い直し、発想の転換を早期に図る必要がある。

第4分科会<まわれ資源物−調布市の事例を中心に−>

この数年間で多摩地域における資源物の回収は、民間と行政の協力により大きく増大した。これまで収集することに力点が置かれていたが、市民の需要のある再生品にもどし、真の循環型社会を実現しなければならない。そのためには環境学習が大切であるし、また、生産から廃棄にいたる過程に女性が参画する必要がある。調布アピールでは第4分科会の議論をふまえ、みんなの知恵で資源循環を元気づけよう!というアクションプランが掲げられた。

第5分科会<ごみ減量とまちづくり−住民参加の拠点づくり−>

「住民活動への行政参加」の意識変革。行政と市民の連携における「めんどうくさい」「わずらわしい」感覚から、まずは行動しお互いに利用するものへと変えていくべき。その事例として「北区のエコー広場館」があげられる。そして、この第5分科会の議論をもとに、「市民パートナーシップづくりをめざしたリサイクル交流サロンを地域につくろう」が調布アピールで採択された。

第6分科会<基礎ごみ講座−これだけは知っててほしいこと−>

ごみ問題の解決に不可欠なものが、多くの市民の参加と問題意識の共有である。多くの人にごみ問題解決のための行動、選択をしてもらうためには、活発な広報・情報交流が必要となる。第6分科会の議論をふまえ、調布アピールでは「地域のごみ・リサイクル活動を応援する情報交流学習の機会を充実させよう」というアクションプランが掲げられた。

 

’第3回TAMAとことん討論会アピール

各分科会の議論をふまえ、多摩地域のごみ減量のために、以下のアピールを採択する。

1 余分な容器包装を使わないために、身近なショッピングスタイルを見直し、流通システムを変えていこう。(容器包装ごみ減量作戦)

2 子どもに伝えるリサイクル体験学習プログラムをつくろう(ごみ・リサイクル環境教育)

3 ごみ焼却方式を転換し、生ごみの堆肥化、プラスチックのリサイクルを進めよう。(ごみの資源化推進)

4 みんなの知恵で資源循環を元気づけよう!リサイクル製品の展示会・コンクール(企業、自治体、市民グループを対象としたベストリサイクル賞)の開催。

5 市民パートナーシップづくりをめざしたリサイクル交流サロンを地域につくろう。(リサイクル行政と市民参加)

6 地域のごみ・リサイクル活動を応援する情報交流や学習の機会を充実しよう。(ごみ学習フォーラム・機関紙)